あなたがアマゾンで自分のプライベートブランド商品を販売していきたいと思っているのであれば、アマゾンでの相乗り防止策は自分の利益を確保する上で、重要なファクターとなります。
特にアマゾンでの販売においては、たとえあなたが作成した商品ページにライバルが相乗りを仕掛けてきたとしても、もしあなたが商標権を取得していれば、「相乗りの取り下げ」をアマゾンに申請することが可能になります。
さらに、もしあなたが商標権を取得していれば、アマゾンへのブランド登録をすることが可能になってきますので、あなたにヒット商品を作れる力があれば、その商品を継続的に販売していくことが可能になります。
では、その商標登録の方法はどのように登録すれば良いのか?今回はこの動画で解説しましたので、ご覧ください。
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商標権について
商標権とは、
文字や記号、図などのマークを出願して登録した商標の使用を独占し、他人の使用を排除する権利。特許庁に出願し、審査に通れば登録できる。有効期限は10年間。申請すれば何度も更新できるが、出願や登録、更新には料金がかかる。
商標権は産業財産権の中でも強い力を持った権利。特許権や実用新案権よりは幾分知名度が薄いものの、その力は特許権を遥かに上回る。
文字商標
最も判りやすいのが文字商標です。サービスや商品の名前、企業の名前(商号)が対象としたもので、例として、「SONY」や「カローラ」などがこれにあたります。
図形商標
図形商標は、イラストなどで表現されたロゴが対象とした商標です。例えば、「黒ネコヤマトの宅急便」のマークやプレイステーションのロゴなどが図形商標になります。
記号商標
記号商標は、屋号や紋章と言ったトレードマークが保護対象となります。例として、徳川家ゆかりの「三つ葉葵の紋」などです。
立体商標
立体商標は、絵や文字ではなく立体造形物を商標として保護する商標権です。(例)マクドナルドのドナルド、KFCのカーネル・サンダース、コカ・コーラのガラス製びんなど
組み合わせ商標
文字・図形・記号・立体の商標を組み合わせた商標も登録の対象となります。
「著作権」 「商標権」 の違い
著作権とは、作品が完成した時点で権利が発生・死後50年間保護される(映画などは70年)著作権は、著作者が作品を制作した時点で、自然に発生するため、申請や登録は不要です。
- 著作者人格権:作品の公表、内容変更の禁止など、作品の著作者に対して与えられる権利
- 著作者財産権:作品を無断で複製・販売することを禁止したり、営利目的の上映、展示を禁止したりできる権利
商標権とは、特許庁に登録された時点で権利が発生・更新すれば半永久的に保護される権利です。
「著作権」 「商標権」 の罰則と効力の違い
著作権、商標権を侵害した場合、どちらも10年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金など、重い刑事罰が科せられます。ただし著作権は、元の作品や商品を知らずに偶然似てしまった場合、盗作とは認められない可能性もあります。
商標権は、特許庁に所定の手続きを経て登録された、指定された商品・サービスの範囲内で、商標を独占的に使用できる権利です。
商標権を取得しているものを第三者が無断に使用した場合、商標登録されていたことを知らなかった場合でも侵害行為に該当し、その使用を差し止めることができる、たいへん強い効力を発揮します。
商標登録の5ステップ
(※当記事はあくまで個人の感想であり、個別の事案についてのご相談は致しかねます。個別の事案のご相談については、弁理士にご相談ください。)
1:自分が登録したい商標がすでに登録されていないか調べる
特許庁のサイトで確認する。まず、自分が商標登録したい商標が以前に登録されていないか?を確認するため、特許庁のサイトで確認をします。
2:自分が登録する商標はどの区分で出せばいいか調べる
続いて、商標の区分を調べます。商標の区分とは、その商標に該当する商品、または、役務がどれに該当するか確認します。商標の区分についてはこちらを参照して確認ください。
3:必要書類を準備する
商標登録申請に必要な必要書類を準備します。必要書類については、こちらのサイトからダウンロードできます。「+」のボタンをクリックすると一覧が表示されますので、word形式のものをダウンロードしてください。
必要書類の書き方についてはこちらのサイトを参照してください。
4:特許庁に電話して書類を確認してもらう
特許庁に電話して書類にミスがないか?確認の電話をしましょう。こちらは任意ではありますが、記載後、少しでも不安がある場合は、こちらの特許庁のサイトよりお問い合わせされることをおすすめします。
5.出願する
上記の内容に問題がなければ、出願を行います。
出願に必要な費用
出願するには、出願に必要な出願料金と設定登録料が発生します。
出願料金
3,400円+(区分数)×8,600円となります。
特許印紙を使うようにしてください。収入印紙ではないので、ご注意を。
設定登録料
- 10年分で28,200円×区分数
- 5年分で16,400円×区分数
設定登録料は10年分の一括納付または前半5年分の分割納付のいずれかを選択します。継続して物販をしていく意向がある場合は、10年を選択せれることをおすすめします。
商標の出願にかかる費用のシュミレーション
区分数1の場合はおおよそ以下の費用が発生します。
出願時特許印紙:12,000円 登録時特許印紙:28,200円 合計40,200円
よくある質問
Q:取得するのに時間はどのぐらいかかりますか?
A:申請完了後約6ヵ月で取得できる場合が多いです。
Q:AmazonでPB販売を開始しました。すぐに取得した方がいいでしょうか?
A:差別化して相乗り対策ができているならすぐ必要ではないが早めに取得すべきです。
まとめ
商標は自分のブランドを守る大きな武器です。相乗り防止の観点だけでなく、自分の仕入れた商品をより確実に販売して利益をあげていくためには、様々なところで優遇されます。
ですので、もしあなたがプライベートブランド販売を実践しようと思っているのであれば、自分が販売する商品に必要な商標を出願しておくことをお勧めします。
商標の早期審査について
すでに商品を出品している場合は商標の早期審査の利用が可能です。早期審査の方法はこちらの動画で解説しています。
いつもお世話になっております。何かとためになる動画ありがとうございます。これからも、役立てていきますので、宜しくお願い致します。