今回のテーマは「Amazon☓中国輸入OEM初心者がつまずかない!【後編】7つのリサーチステップ」についての解説です。
前回に引き続き今回は「後編」ということで、具体的にライバルとどういう風に差別化すれば良いのか、どういう風に分析をすれば良いのかをご紹介します。
その上で「その商品をやるのか?やらないのか?」を判断していくということで、今回はその部分を深ぼっていきますので、最後までご覧頂ければと思います。
動画での解説講義
前回の復習 2段階のリサーチ
- 商品のあたりをつける段階(新規リサーチ)
- 商品を分析する段階(深堀りリサーチ)
リサーチをこの2段階に分けるだけで
リサーチの進み方や差別化を検討する
スピードが格段に上がる
→今回は「商品を分析する段階」
前回の復習として2段階のリサーチは「商品のあたりをつける段階(新規リサーチ)」「商品を分析する段階(深堀りリサーチ)」の2段階に分かれています。
前編「商品のあたりをつける段階(新規リサーチ)」の「Amazon☓中国輸入OEM初心者がつまずかない!【前編】2段階リサーチ」をまだ見ていない方は、ぜひ先に見て頂ければと思います。
2つの段階に分けることによって”労力を省く”ことが出来ますし、「基準を満たしたものを深堀りしていく」ということによってスピード・クオリティが格段に上がってきます。
そして、今回は2段階目の「商品を分析する段階(深堀りリサーチ)」について解説をしていきます。
商品を分析する7つのステップ(深堀りリサーチ)
では、ここから「商品を分析する7つのステップ(深堀りリサーチ)」に入っていきます。
1:ライバルの商品の特徴を洗い出す
機能面&デザイン面に着目する
ステップ1は「ライバルの商品の特徴を洗い出す」ということになりますが、ライバルの「機能面」や「デザイン面」に着目していきます。
- トラベルバッグ
ライバル商品の特徴
・6点セット(L、M、S、XS、スリム、ランドリー)
・撥水素材
・ランドリーバッグ付き
・取手付き
・カラーバリエーション8種類
例えばこちらのトラベルバッグですが、「ライバル商品の特徴」として上記のような特徴が挙げられます。
このようにライバルの特徴を箇条書きで挙げていき、まずは整理をしていくことが大切です。
2:価格帯を調べる
商品の機能やセット数などによって相場が異なる
ステップ2は「価格帯を調べる」ということですが、ライバルの商品の機能・セット数などによって、当然ながら相場が異なってきます。
ですので、「1000円の商品」と「3000円の商品」では”同じ括りにはしない”ということです。
- サイクルインナーパンツ(1枚:980円~1500円前後)
例えば、「サイクルインナーパンツセット」はセット販売されており、こちらの商品は1枚あたり980円から1500円が相場となっています。
- サイクルインナーパンツ2枚セット(1980円~2400円前後)
※セット数や機能面と相場の違いに着目する
しかし、サイクルインナーパンツ2枚セットの場合、価格が1980円~2400円前後となっています。
ですので、「単品の方に参入するのか?」「複数枚セットの市場に参入するのか?」で当然ながら、見ていくライバルが異なってきます。
1枚(単品)セットであれば1枚しか使っていないライバルを見ていきますし、2枚セットであれば2枚セットの所のライバルを中心に見ていきます。
これを1枚・2枚で合算して”ライバル”をみなすとおかしくなるので、しっかりと”分ける”ということが大切です。
3:Amazonランキング&月間の予想売上を調べる
- 1商品の月間のAmazonランキングと月間の予想売上を調べる
- Amazonランキングから推測
- セラースプライト「販売数予測」or「商品リサーチ機能から商品名で検索」
→1商品あたりの予想売上から本発注数を決定するヒントとなる
ステップ3は「Amazonランキング&月間の予想売上を調べる」ですが、1商品の「Amazonランキング」と「月間の予想売上」を調べていきます。
月間の予想売上はAmazonランキングから推測する形で、「スポーツ&アウトドアの1000位ぐらいなら、これ位売れているな」などが慣れて来たら分かるようになります。
あとはセラースプライトで「販売数予測」などでも数字で販売数を調べることが可能です。
1商品あたりの予想売上が”本発注数を決定するヒント”になりますので、必ず見ていくようにしましょう。
1商品あたりの売上を予想売り上げを確認する方法
Amazonランキングから推測
セラースプライト
・販売数予測
・商品リサーチ機能から商品名で検索
ちなみに、セラースプライトの見方については、以下の動画で解説をしておりますので、ぜひこちらを参考にされて下さい。
注意1
実際の本発注数は
- 商品の差別化
- サンプル発注
- ご自身の予算
- 仕入れ先の最低ロット数
を確認後 上記4つを総合的に判断した予想売上の
1ヶ月から2ヶ月分(OEMの場合は3ヶ月分)を目安に発注
→予想売上を調べた段階では決定できない
ここで注意点として「実際の本発注する数」ですが、「商品の差別化」「サンプル発注」「自分が持っている資金の予算」「仕入れ先の最低ロット数」を確認した上で、実際に「何個本発注するのか?」を決めます。
また、最低ロット数が100個の場合は「最低でも100個仕入れないといけない」となりますので、それが資金的にキツいとなれば、一旦その商品を保留にすべきです。
あとはサンプルは何箇所かから仕入れたりするので、1番良い所のロット数が少なければよいのですが、多かったらそれはそれで判断していくということになります。
実際に本発注は「予想売上の1ヶ月から2ヶ月分を目安に発注」をしていきます。
注意2
ポイント
商品によっては季節性やトレンドを
考慮する必要がある商品も存在する
1年前のデータを遡って確認する
注意点2つ目ですが、ポイントとして「商品によっては季節性やトレンドを考慮する必要がある商品も存在する」ということです。
現状、冬の時期に夏モノは売れていないわけなので、夏の商品の売上を調べるならば「1年前の夏シーズンの売上」を見ていくことになります。
1年前のデータを遡って確認して、そこの販売数から判断していくようにしましょう。
4:レビュー分析
ライバル商品のレビューを分析する
ポイント
・悪いと評価した点
・良いと評価した点
をそれぞれ洗い出す
ステップ4は「レビュー分析」ですが、ライバル商品のレビューを分析するということになります。
ここでのポイントとしましては、「悪いと評価したポイント」と「良いと評価したポイント」をそれぞれ洗い出していきます。
レビュー分析 どのような部分に着目していけば良いか?
レビュー分析で「どのような部分に着目していけば良いか?」という部分ですが、実際の画面を使ってご説明をしていきます。
今回の例で出てきた「圧縮バッグ」ですが、こちらの商品の「レビュー」を見ていきます。
レビューを見ると、こちらの商品はかなり「低評価が多い」ということが分かります。
そして、基本的にはトップレビュー(上位レビュー)が上に来る並びになっているのですが、1ページ目にPCでは「8つのレビュー」が表示されます。(スマホでは「3レビュー」)
トップレビューというのはお客さんが結構見る所なので、「どういうレビューが来ているのか?」と「◯人のお客様がこれが役に立ったと考えています」が多いレビューはよく見て頂きたいです。
評価の数字が多いほどよく見られているレビューなので、これをベースにその商品を選んだり、「強み・弱み」「不良品の部分」などお客さんが気にしている部分が見えてきますので、まずは表面上のレビューをしっかりと見てきましょう。
あとは星1、星2のレビューを見ていって、悪い評価というのは”改善点”という所になりますので、改善点となるレビューを挙げていきます。
逆に星4、星5のレビューは良い内容ということになりますので、「購入者の方はどういう所が良いと思ったのか?」の分析が出来ます。
例えば「たくさん収納したい」というニーズがあって、「それをコンパクトにしたい」ということですので、「これだけ袋が分かれているので便利」など買ってよかったポイントがしっかりと載っています。
ですので、星4と星5のレビューをしっかりと見ていただいて、取り入れつつ、星1と星2の部分をなるべく改善してあげるということです。
同じようにこのような商品でもレビューを見ていきます。
こちらのレビューはほとんどが英語で中身が分かりませんので仕方がありませんし、BADレビューがない商品も仕方がないです。
このようにライバルの商品レビューからしっかりと載っているレビューを見つけて「良い所」「悪い所(改善点)」を整理していく形となります。
5:仕入れ先またはOEM先候補選定
アリババで仕入れ先をリサーチする3つの方法
- 画像検索
- Aliprice
- キーワード検索
ステップ5は「仕入れ先またはOEM先候補の選定」になります。(OEMの場合は「工場の選定」)
アリババでの仕入れ先をリサーチする3つの方法ですが、「画像検索」「Aliprice」「キーワード検索」があります。
仕入れ先のリサーチ方法の詳しいやり方については、以下の動画で解説をしておりますのでぜひ参考にされて下さい。
他にも「中国輸入×メルカリ仕入れ先リサーチ3つの方法と実演【初心者必見!】」ではメルカリを例にしていますが、Alipriceの使い方を詳しく解説しておりますので併せてご覧下さい。
6:差別化を検討する
- レビューからの改善点ポイントの整理
- ライバル商品とくらべてのポジショニング
- ライバル商品の訴求ポイント
など
ステップ6は「差別化を検討する」ですが、ライバル分析・仕入れ先の選定をした上での「差別化ができるかどうか?」を見ていきます。
差別化を検討するポイントですが、まず「レビューからの改善点ポイントの整理」で”良い点””悪い点”をチェックします。
そして、ライバル商品と比べて自分の商品の優劣(機能・価格など)はどうなのかという「ライバル商品とくらべてのポジショニング」を整理しましょう。
あとは「ライバル商品の訴求ポイント」という所もしっかりと見た上で、”自分はどうするのか”を決めるのが大切です。
ここでのポイントは「ライバルがノートとペンを付けているから、自分はノートに洗濯ばさみを付けて出そう」という発想(主観)ではなく、「それは本当にお客さんが求めているものですか?」という所をしっかりと確認して下さい。
リサーチ&差別化の考え方については以下の動画で詳しく解説をしておりますので、ぜひこちらもご覧下さいませ。
7:+α商品コンセプトを打ち出す
最後のステップ7は「+α商品コンセプトを打ち出す」ということになります。
- 一流の革職人が作るスフマート製法で染色したメンズラウンドファスナー長財布
例えばこちらの商品でいきますと、普通の本革の長財布ではなく「スフマート製法」というイタリアの革の染め方なのですが、その部分をコンセプトとして打ち出しています。
- イタリアンレザー財布
あとはこのような商品もあり、普通のレザーと言うことも出来ますが、「イタリアンレザー」という所でコンセプトを打ち出しています。
- シームレスナイトブラ
こちらの商品も普通のナイトブラではなく、「シームレスナイトブラ」を押し出しております。(検索されるわけではないですが、コンセプトとして打ち出している)
+α商品コンセプトは絶対ではないですが、ブランディングにも繋がりますので積極的に取り入れていきましょう。
ポイント
差別化したポイントとターゲットの
ニーズをコンセプトに反映させる
コンセプトで取り入れたい要素
- 悩みが解決しそうなイメージが伝わる
- 高級感が伝わる
- 不満が解決されるイメージが伝わる
ポイントとしては、「差別化したポイントとターゲットのニーズをコンセプトに反映させる」ための言葉(キーワード)を入れるということです。(お客さんがどのような商品なのか分からないため)
コンセプトとして取り入れたい要素としては、「悩みが解決しそうなイメージが伝わる」「高級感が伝わる」「不満が解決されるイメージが伝わる」などの文言を入れて頂ければと思います。
まとめ
商品を分析する7つのステップ(深堀りリサーチ)
- ライバル商品の特徴を洗い出す
- 価格帯を調べる
- Amazonランキング&月間の予想売上を調べる
- レビュー分析
- 仕入れ先またはOEM先候補選定
- 差別化を検討する
- +α商品コンセプトを打ち出す
今回は「Amazon☓中国輸入OEM初心者がつまずかない!【後編】7つのリサーチステップ」をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
前編に引き続いて、後編ではより深い「深堀りリサーチ」を紹介しましたが、進めるべきではない商品でここまでやってしまうと時間が掛かってしまいます。
また、途中で断念してしまうと「ここまでやったのに…」という風になってしまいますので、”あたりをつけた商品”に対して深堀りをしていくことが大切です。
この二段構えでやって頂ければ無駄なくスムーズに進めていけますので、参考にして頂ければと思います。
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