こんにちは、寺田です。
今回のテーマは中国輸入OEMにおいて、ロット数を抑える交渉術についてお伝えしていきます。
一回のロット数が大きければ大きいほど資金繰りが大変になっていくので、ロット数を小さくできれば在庫も必要最低限で済み、キャッシュフローが楽になります。
そのためにポイントが4つございますので、お役に立てれば幸いです。
動画での解説講義
「ロット数」とは?
まず、ロット数とは1回で発注・生産する商品の数量のことです。中国輸入OEMにおいて「ロット数」はかなり大事な要素になりますので、覚えておいてください。。
例1 )ペンチを100個生産してもらうとロット数は「100」に なる。
例2) TシャツをS, M, Lサイズそれぞれ50枚ずつ生産してもらうと、ロット数は「150」
そもそもなぜOEMが必要?
OEMには、
- 利益率が大きい
- 長期的に販売できる
- ブランド力を高めやすい
- ブランド売却できる
- 資産になる
などのメリットがあります。
中国輸入OEMのメリット・デメリットに関する詳細はこちらの動画をぜひご参照ください。
中国輸入OEMで資金が必要と言われる最大の要因
「ロット数」が多い=発注金額が高いということになります。
OEM商品を作る場合は最低100〜、平均で300-500は発注する必要があります。工場やメーカーによっては最低ロットが1000個の商品もあります。
大企業が発注するとなると資金に余裕がありますが、個人レベルとなると1000個は勇気がいりますので、資金面でクリアしていく必要があるわけです。
ではなぜロットが大きいのか?
工場側視点に立つと、
- 原材料費の調達
- ラインの確保
- 人件費
- デザイン作成費用
などのコストがかかります。
ペンチを例に挙げて考えてみましょう。
仮にこのペンチを1から作ってもらう場合、工場側からすると鉄や持ち手のゴムなどの原材料を調達しなければなりません。
また、工場のラインや人手もいるので原材料費以外のコストもかかってきます。
ODMであればすでに商品ができあがっている物を発注するだけですが、OEMは工場と協力して商品を作り上げる必要があります。
ロット数を抑える交渉術4選
1.単価の値上げ
この方法が1番確実で誰にでもできる方法で、1度の発注の費用を抑えるのが目的です。
例)単価20元 ロット1,000と提示があった場合⇒合計20,000元
この場合に1個当たりの金額を23元に上げてロット数を下げてもらうよう交渉します。
仮に単価23元(+3元)に上げてロット700にできた場合⇒合計16,100元(ー3900元)
発注者側も金額を抑えることができ、工場側も単価を上げて生産できるので両者にメリットがある方法になります。
2.相見積もり
1つの工場のみとの交渉であれば相場がわからず、工場側の意見が強く反映されることが多いです。相場を知るためにも複数先の工場を探すことが大切になります。(最低2~3工場)
複数の工場の提示金額が異なれば、それを元に交渉が可能になります。別の工場の提示金額を引き合いに出して、ロット数を下げてもらうよう交渉すると下げてもらえるケースもあるので、相見積もりは行うようにしましょう。
3.長期的な発注
工場側も1回きりの発注だとメリットが少ないため「将来的に安定して発注する」旨を伝えて交渉していきます。
決して確約をするわけではないですが、商品が売れたら今後も安定して注文すると伝えると交渉に応じてくれることが多いので是非覚えておいてください。
4.工場を変更
交渉ではないですが、何度も交渉して譲歩してくれなければ、そもそもの工場を変更するという方法です。工場は1つではなくいくつもあるので、1つの工場にこだわる必要はありません。
さらに良い条件で仕入れができる工場があるか探してみましょう。
まとめ
<ロット数を抑える交渉術4選>
- 単価の値上げ
- 相見積もりを示唆
- 長期的な発注
- 工場を変更
OEMの発注時はできる限り交渉をして費用を抑えていきましょう。しかし、自分の都合だけを押し付けるのではなく、お互いが納得できるところを探っていくことが大切です。できればロット数が3か月以内の在庫数量になると良いですね。
また、1つの工場にこだわることなくいくつも工場をリサーチして、少しでも品質が良く価格が低い仕入れ先を探していきましょう!
これらがロット数を抑える有効策の一つになればと思います。
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