こんにちは、寺田です!
今回のテーマは、Amazon FBA倉庫に保管されている在庫の返送や廃棄の手数料とその手続き方法について解説します。
在庫の返送や廃棄は、販売活動における重要な一環です。特に、在庫が過剰になったり、不良品が発生したりした場合、これらの手続きを適切に行うことで、コストを削減し、運営効率を向上させることができます。本記事では、返送・廃棄にかかる手数料や具体的な手続き方法を詳しく説明します。
1. FBA在庫の返送・廃棄とは?
Amazon FBA在庫の返送は、Amazon倉庫に保管されている商品を指定の場所に送り返す手続きです。一方、廃棄は、売れない商品や不良品をAmazon倉庫で処分する手続きです。
これらの対応が必要になるケースとして、以下が挙げられます:
- 回転率の悪い在庫
長期間売れない在庫がある場合、保管料がかさむため、返送や廃棄が必要です。 - 不良品の発生
購入者から返品された商品が再販できない場合は、廃棄処分が求められます。 - 長期在庫保管手数料
365日以上保管された在庫には高額な長期保管手数料が発生します。
2. 返送・廃棄にかかる手数料
AmazonのFBA在庫を返送または廃棄する際、1点ごとに手数料が発生します。具体的な金額は商品の重量やサイズによって異なります。
返送手数料
- 標準サイズ商品
- 500g以下:30円
- 1kg未満:60円
- 大型サイズ商品
- 1kg未満:120円
- 5kg未満:180円
廃棄手数料
廃棄手数料は返送手数料とほぼ同額で、サイズと重量によって異なります。
3. 返送・廃棄が必要になるケース
1. 回転率の低い在庫
在庫が2~3ヶ月以上滞留すると、保管料が無駄に発生します。回転率を上げるため、在庫の一部を引き上げたり、他のプラットフォーム(楽天やメルカリなど)で販売するために返送を行います。
2. 不良品の返品
返品された商品で再販不可能なものは、販売付加在庫に計上されます。これらは、返送して手元で処分するか、廃棄を選択します。
3. 長期保管手数料の回避
Amazonでは、365日以上倉庫に保管されている在庫に対し、10cm x 10cm x 10cmあたり17,000円の長期保管手数料が課されます。この高額な手数料を回避するため、返送や廃棄を検討します。
4. 返送・廃棄の手続き方法
返送や廃棄は、Amazonセラーセントラルで簡単に手続きできます。以下に手順を説明します。
1. 手動で依頼する場合
- セラーセントラルにログイン
- 「在庫」メニューから「FBA在庫」を選択
- 対象商品を選び、「アクション」から「返送所有権の放棄依頼を作成」をクリック
- 返送または廃棄する数量を入力し、確認をクリック
2. 自動返送・廃棄設定
- セラーセントラルの「設定」から「FBA設定」を選択
- 「返送/廃棄の自動設定」をクリック
- 自動的に返送するか廃棄するかを設定し、適用を保存
3. 在庫リストを使用した一括依頼
大量の在庫を一括で返送・廃棄する場合は、在庫リストを使用します。商品リストをアップロードすることで、効率的に手続きを進めることが可能です。
5. 注意点とおすすめの活用方法
1. 在庫を溜めすぎない
売れ残りや回転率の低い商品は、早めに対処するのが得策です。定期的に在庫を見直し、保管料の無駄を防ぎましょう。
2. 返送後の再販戦略
返送した商品は、他のプラットフォームで販売することを検討しましょう。楽天市場やメルカリなどで販売すれば、無駄を減らすことが可能です。
3. 廃棄は最終手段
廃棄を選ぶ際は、再利用や再販の可能性が本当にないかを確認しましょう。再販可能なものは返送して他の販売チャネルで売る方が効率的です。
6. まとめ
Amazon FBA在庫の返送・廃棄は、販売活動を効率化するうえで重要なプロセスです。返送や廃棄には一定の手数料が発生しますが、適切に活用することでコスト削減やキャッシュフローの改善が可能になります。
今回のポイント
- 返送・廃棄の手数料
サイズや重量によって異なり、標準サイズであれば1点あたり30~60円程度。 - 返送・廃棄が必要なケース
回転率の低い在庫や不良品、長期保管手数料が発生する場合。 - 手続き方法
セラーセントラルから手動で行うか、自動設定を活用。
在庫管理をしっかり行い、無駄なコストを削減して事業の効率化を図りましょう!
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