今回のこの動画では、近年せどりや転売が厳しくなっているということで、Amazonの真贋調査(しんがんちょうさ)の内容と対策について解説をしていきます。この真贋調査というところは、すでに転売をしている方は隣り合わせであり非常に危険なところであり、また、興味があるという方でも今から知っておくべきところになります。
そもそも、真贋調査に掛かってしまえばせどりや転売で収入を得る事が出来ないのです。と言うことで、真贋調査に対する知識やそこからの対策方法が学べますので、是非最後までご覧ください。
動画での解説講座
せどりとは
まず、せどりとは何かを説明したいと思います。
上の図のようにネットビジネスの中での、小売店で仕入れて売った利鞘を得る行為、いわゆる転売のことを指します。
リアルではありえないルートであっても、ネット上では需要と供給の点でありえるルートになりえる事があると言う事です。
せどりの現状
近年せどりや転売という言葉をよく耳にするとは思いますが、現状それらは衰退期に差し掛かっています。
2015年から2017年にかけてメルカリなどが登場し、せどり業界は成長を遂げました。
しかし、それに伴い、
と言ったように、「副業で始めたはずなのに時間ばかりかかって利益が出ない」と言った状況に陥ってしまう事があります。
この仕入れが不安定・超薄利多売の中でいつまで身体とメンタルが保つかという戦いの中で、さらに今回の題である真贋調査が入ってくるのです。
真贋調査について
- [真贋]‥ 本物と偽物
- [真贋調査]‥ 出品されている商品が本物か偽物かの調査
Amazonの真贋調査というものは出品用アカウントに登録されて1年未満のアカウントに高確率で入ってきます。
では、この調査の問題点とは一体何なのでしょうか?それは、
真贋調査でアカウントが閉鎖になった場合、売上金が半永久的に保留されるという事です。
おおよそ2週間周期で収入を見込んで販売していても、アカウントの閉鎖によって振り込みがされない事になると死活問題です。
真贋調査が来る要因
真贋調査が来るのには大きく分けて
- 購入者からのクレーム
- メーカーからのクレーム
- アカウントヘルスの低下
上記3つの要因があります。その要因について詳しく説明していきます。
購入者からのクレーム
届いた商品と商品説明や画像に掲載された商品と違う
例えば、
・商品が違う
・付属品がない
・パッケージと画像が異なる など
また、Amazonでは商品をラベルで管理している為に起こる納品時のラベルの貼り間違えや、本物だと思って仕入れた商品が偽物であった場合も対象になります。
メーカーからのクレーム
商標権の侵害・知的財産権の侵害
要するに、卸取引や代理店契約などをせず、許可のない状態で販売をしているとこに関するメーカー側からのクレームになります。
メーカー側からすると、勝手な減額販売などは市場の価格を崩壊されたり自社のブランドを傷つけられてしまう恐れがあるというところで警戒をしています。
アカウントヘルスの低下
実際にAmazonには自分の出品アカウントの健全性などを測るアカウントヘルスというものがあります。
このアカウントヘルスによって
- 購入者評価が異常に悪い
- 知的財産系の侵害
- 出荷前キャンセル率が高い
- 規則違反が多い
と言った判断がされる場合です。
特に、赤字で表記した2と3の部分が厳しくなって来ています。
真贋調査になりやすい商品
・家電製品(保証書の有無)
・偽物が多い商品(ブランド品など)
・品質がかなり悪い商品
・個人から購入した新品商品
・ゲーム機
・海外メーカー製品(無在庫)
このようなアイテム、商品は特に真贋調査の対象になりやすくなります。
真贋調査の対応方法
真贋調査に引っかかった場合、アカウント宛に突然
このようなメッセージが届きます。
こうなった場合に、
・請求書または領収書
・改善計画書
を用意する必要があります。
請求書または領収書
[要件]
・仕入発効日から365日以内
・数量、名前、電話番号、住所、仕入先連絡先情報が記載されている
・pdf、jpg、png、gifいづれかの形式
・仕入先の押印
正規で商品を仕入れている事を証明する領収書または請求書が必要になります。
それぞれの仕入ケースに合わせて用意が必要です。
〈ケース1〉 メーカー/問屋
・押印済みの請求書または領収書をそのまま提出
・無い場合は発行
〈ケース2〉 ECサイト(yahooショッピング、楽天など)
スクリーンショット、レシートは不可
・押印済みの請求書または領収書を販売元に問い合わせて用意
・反応がない場合は再度交渉やメーカーのHPのURLなどで間接的に仕入れたことをアピール
ただし、仕入元が小売店の場合(リアル店舗や一部ECなど)認められないケースがあるので注意が必要です。
〈ケース3〉 個人からの買取り(オークションやフリマなど)
スクリーンショットは不可
・押印済みの請求書または領収書を販売者に問い合わせて用意
・同じ商品をECサイトや公式サイトを通じて購入後〈ケース2〉と同様に請求書または領収書を用意し代用
〈ケース4〉 中国仕入れ(プライベートブランド商品)
・代行業者から押印済みの請求書または領収書を発行してもらい提出
改善計画書
改善計画書は、次からはこう言った事は起こしませんと言った旨と伝える為に提出する必要があります。
また、提出する上で重要な事はスピードと内容です。出来るだけすぐ対応していく必要があります。
[対処方法と手順]
Amazonのヘルプに対処方法と手順の記載があります。
ですが、今回は順を追って説明していきますのでご参照下さい。
[内容]
改善計画書には以下の7点を記載します。
- Amazonへのお詫び
- 停止になった内容
- 停止のなった原因
- 改善策(恒久対策)
- 対策の効果
- 対策実施日
- 対策実施の責任者名
書き方のポイントとして
・簡潔
・分かりやすさ
・数値化
を意識する必要があり、また、改善策のポイントとして
・仕組化できる対策をする
・BeforeとAfterで分かりやすく
・問題発生時の対応方法を明確にする
・マニュアルを用意する
を意識する必要があります。
ただし1回の提出では通らないことが多いです。
なので数値化をする事、分かりやすく簡潔にする、また、駄目であってもしっかりと練り直す事が重要になります。
真贋調査の予防方法
・保証書が付いているかを確認(特に家電製品)
・ブランド商品は卸交渉をする(特に海外輸入品)
・しっかり検品する
・個人から購入しない
・ゲーム機を販売する際は中古+検品+動作チェック
ただ、一番の対策方法としては真贋調査の来やすいビジネスの撤退を検討し、次の真贋調査の来ないビジネスに着手した方が良いと言えます。
現在、こういった業界共通として、
と言った流れになってきています。
ですので最終的にはプライベートブランドに辿り着きます。
プライベートブランド販売とは、自分のブランドの商品を販売する事になる為、自分しか仕入れや販売ができない状態を作る差別化できます。
また、自分がメーカーであり、卸問屋にもなれるので真贋調査の対象外になることが出来るということです。
その為、将来にわたって稼ぎ続けられる商売に着手した方が最短の時間や資金面での投資になり、一番効率の良いというわけです。
それに加えて、しっかりと差別化を図ると言ったことが大切です。
まとめ
ここまでお読みいただきましていかがでしたでしょうか?冒頭の部分で述べましたこの転売という業界が下降トレンドになってしまっているというところも、ライバルが増えすぎてしまっているというところで、需要と供給のバランスが偏ってしまっているということです。時代は他社の商品からオリジナル商品へ突入しています。
ですので、自分だけの商品を提供していくという事がこれからの物販の流れであり、それがプライベート販売であるという事です。是非皆さんも、周りから少しでも早く差別化を図り、真贋調査などを気にせず効率的な売買を行いましょう!