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楽天市場の概要と出店方法

楽天市場の概要と出店方法

こんにちは、寺田です。

今回は楽天市場の概要と出店方法についてご説明していきます。

楽天といえばネットビジネスの販路では

Amazonと並ぶ二大巨塔のひとつで、

青天井と呼ばれているくらい大きな売上が見込める市場です。

これからオリジナルブランドを横に展開していくとなった時に、

外せない市場といえます。

ですが、楽天には楽天のお客さんがいますから、

Amazonとはまた違う部分もあります。

これから自分のオリジナルブランドを作って、

どんどん認知力を上げていく中で

楽天は大きな役割を果たします。

まだ出店したことがない方や、やり方がよくわからない方は

是非参考にしていってください。

動画での解説講義

楽天とは?

楽天市場は非常に認知度が高いです。

楽天スーパーセールというものもやっていますし、

皆さんも1回は何か購入されたことがあるのではないでしょうか。

ということで、まずは楽天の概要について見ていきましょう。

楽天の概要

楽天市場はAmazonとは違ってテナント型を取っています。

言い換えればショッピングモール型です。

イオンのようなモールは様々なショップがお店を出していますが、

そのネット版にあたります。

テナント型になるので、商品が個々に並べられているというより

お店感、ショップ感が強いです。

ショップごとに商品の販売を行っているところが

Amazonとはまた違った見せ方の部分になるということです。

出店数は約46,000店舗以上と非常に多く、

運営年数は1997年5月からで運営母体は楽天となっています。

会員数に関しては明示されているショッピングモールと

明示されていないショッピングモールとがあるんですが、

楽天市場の場合は9,870万人以上となっていて、

日本の総人口が約1億2,000万人ですから

非常に多いことがわかりますね。

流通量でも国内トップでAmazonを超えていますし、

強力な市場といえます。

楽天の月間の利用者数とユーザー層

月間の利用者数は1ヶ月で4,000万人を超えています。

会員数の半分近くが月間で利用しているだけでなく、

右肩上がりで推移しています。

年齢層については20〜60台でほぼオールマイティですが、

比率としては6:4で女性が多いです。

やはり服ひとつ取ってもAmazonには服のイメージがありません。

Amazonはもともと本から始まっていますから、

家電や生活雑貨、電子機器類が多いイメージがありますが、

楽天市場はどちらかというとファッションですね。

日用品もありますが女性の比率も多いですし、

服を買うなら楽天市場のイメージが強いです。

ただ、全体の会員数も多いですから、

女性に特化しなければいけないというわけではありません

ちなみに年代別のスマホ利用率を見るとこのようになります。

  • 18~34歳:89%
  • 35~49歳:75%
  • 50~64歳:66%

これはほとんどの方がスマホから購入している可能性が

非常に高いことを示しています。

スマホから閲覧をして購入をしている人が多く、

逆にパソコンから購入している人はかなり少ないことがわかります。

特に18〜34歳は9割ですし、全体で見ても7割を超えていますから、

商品管理やショップページはスマホを基準に見栄えや見えやすさ

意識することが重要といえるでしょう。

楽天を利用する3つのメリット

そんな楽天を利用するメリットを大きく3つ挙げていきます。

知名度・集客力

まず1つ目、知名度・集客は抜群に良いです。

先ほどご紹介した楽天のデータにもありましたが、

会員数は9,870万人以上で、

2017年の年間国内EC流通量は3兆4,000億円ということで、

正直言って異常なほど売っています。

インターネット上の通販のシェアも楽天がNo.1で27.8%です。

Amazonが僅差でつけていますが、

その下がYahoo!ショッピングということで

あとはもう大きく差が開いています。

つまり、半分以上のシェアを楽天とAmazonが占めていることになります。

今までAmazonだけで販売していた商品を

楽天市場でも販売することによって、

より多くのお客さんにアプローチできるようになり、

売上のアップが見込めます。

幅広い商品訴求

メリットの2つ目が幅広い商品訴求ができることです。

あなたにもこんなLP、ランディングページを見ていて、

スクロールしてもなかなか商品ページまでたどり着かない・・・

という経験があるのではないでしょうか。

ですが、長ければ長いほど興味のあるお客さんは読むんです。

そして情報量が多ければ多いほど商品は売れやすくなります。

AmazonだとLPは使えないんですが、

楽天なら様々な画像を使いながら商品の訴求ができます。

このようなデザイン力のあるLPなら、

デザイン性の部分で興味を示してもらえることもあります。

しかも、通常はデザイナーなどに頼むところを、

楽天が無料で提供しているスケッチページを利用すれば

簡単にクオリティの高い画像を作れるんですね。

無料で利用できるものですし、楽天の公式で動画も公開されているので

使っていくと良いと思います。

リピーター戦略

3つ目のメリットがリピーター戦略が取りやすいことです。

楽天では販促ツールが非常に多く、Amazonにはないものもあります。

やはりショップ感の違いがあることから、

お客さんに対するアプローチを行うツールが存在するんです。

それがこの9つです。

SNSができたり、販売や売上の鍵になるあす楽などです。

Amazonでいうプライム便のように、翌日に早く届くサービスですね。

他にもギフトやクーポンなど、Amazonにはない見せ方ができるので

Amazon以外のショッピングモールを活用するなら

楽天という市場は参入する価値があります。

注意点:4つの出店プランと手数料

ただ、楽天は参入障壁が高いともいわれます。

その理由というのが出店プランと手数料です。

出店プランにはこの4種類があります。

  • がんばれ!プラン
  • スタンダードプラン
  • メガショッププラン
  • ライトプラン

これらの価格帯に加えて、オプションで手数料が発生してきます。

メガショップに関してはすでに売上規模が

上がっているケースが対象なので、

基本的には「がんばれ!プラン」か「スタンダードプラン」

メインになってきます。

それぞれの出店費用はこのようになっています。

  • 「がんばれ!プラン」 ・・・ 294,000円(税別)/年
  • 「スタンダードプラン」 ・・・ 660,000円(税別)/年

「スタンダードプラン」は半年に1回の支払いで、

2回支払って合計が660,000円です。

初回の出店費用があるので2年目以降は多少変わりますが、

ほぼこれくらいの金額がかかってきます。

年間でこの分はペイしていかないといけないので、

楽天の出店ではここがネックになるんですね。

AmazonやYahoo!ショッピング、Wowma!(ワウマ)は

ここまでの金額はかからないので参入がしやすく、

手軽に始められるのですが、楽天の場合は

初心者はかなり苦戦する可能性があります。

出店プランを選ぶ際は、手数料を含めると

「がんばれ!プラン」よりも「スタンダードプラン」の方が

トータルでは安くなるので、しっかりやっていくなら

「スタンダードプラン」がおすすめです。

ただ、ここは自分の資金との兼ね合いになってきますし、

10店舗を出すとなれば何百万、何千万という単位で費用が

かかっていくとなれば安いと思えるんですが、

他のショッピングモールと比べるとどうしても高く見えます。

そのため楽天は参入障壁が高い代わりに

しっかりとやっていけば高い売上も見込めるということになります。

出店申込み方法

それでは、具体的な出店方法について説明していきます。

まずは「楽天 出店」と検索し「出店申込」をクリックします。

出店の流れについてはこのようになっています。

まずはWEB上で出店申込を行い、その後5日~2週間審査があります。

審査でOKが出れば利用開始になり、

お店のデザインや商品登録などの開店準備を行って再び審査を受けます。

無事に開店前審査も通れば、

実際にお客さんに商品を売ることができるようになります。

利用開始からお店のオープンまでには大体3週間~5週間程度かかるので

販売開始までに時間がかかることをあらかじめ理解しておき、

余裕を持って開店の準備を行う必要があります。

WEB出店申込の方法

最初に行うのがWEB申込ですが、記入事項は多めです。

順番に説明していきましょう。

申込情報1では、このような入力を行います。

個人で開業届を出さずに副業でやっている方は

楽天に出店申込をすることはできないので、

必ず個人事業主の開業届を出す必要があります。

独立をしていなければいけない、というわけではなく、

サラリーマンでも開業届を出していればOKです。

代表電話番号には携帯電話は使用できないため、

固定電話かIP電話を用意しておきましょう。

店舗運営責任者は自分1人での運営なら自分の名前を書きます。

ただ、今後自分の楽天店舗を任せる、ある意味での店長がいれば

その方の名前を書いてください。

いないようであれば、基本的に代表者名と同じで大丈夫です。

連絡先用メールアドレスにはフリーメールアドレスは使えません

GmailやYahoo!メールはNGなので、独自ドメインのアドレスを入力してください。

全て入力したら「入力を完了する」をクリックして申込情報1は終わりです。

続いて申込情報2の入力を行っていくので、

「申込の入力を進める」をクリックしましょう。

申込情報2では会社の情報を入力していきます。

設立年月は個人の方であればスタートした日です。

「審査対象商材」については、取り扱う予定があるようなら

審査が必要になるのでチェックをしておきましょう。

こちらはプライベートブランド商品なら

基本的に古物を扱うことはないと思います。

仕入先については、中国で作っているものであれば

中国の仕入れ先の会社情報を入力します。

ここで出店プランと店舗名、希望するURLの入力を行います。

利用開始日については、審査が通ったら

その日が開始日になりますが、同時に課金も開始されます。

お店がオープンしていなかったとしても課金はスタートするので

注意してください。

精算連絡先アドレスでもフリーメールアドレスは使えません。

ここは項目通りに入力していきます。

ここもチェックをして先に進みます。

R-SNSは任意ですが、店舗とお客さんとのやり取りを

メールマガジンなどだけではなく、

LINEやFacebook、twitterでも行うことができます。

これを活用することでお客さんとのやり取りが身近になりますし、

月額3,000円なので導入するのも良いと思います。

途中から申し込むこともできるので、

とりあえずスルーしておいて後で申し込んでもOKです。

これで申込情報2は完了です。

申込情報3ではまた企業の情報の入力になります。

目標については、あくまでも目安として入力すれば大丈夫です。

「出店申込手続きに関する注意事項」の内容を確認したら次に進みます。

「入力を完了する」をクリックすれば申込情報3も終わりです。

続いて「商材別誓約書」を記入していきます。

どういった商品なのかを記入する誓約書です。

「産直品・直送品取扱いに関する注意事項」

の内容を確認したらチェックをし、

「入力内容を確認する」をクリックします。

ここまで完了すると、

提出書類を求められるので準備していきましょう。

まずは「出店申込をする」をクリックします。

次に「提出書類」をクリックして進みますが、

引き落としは楽天銀行から行われるため、

まだ口座をお持ちでない場合は開設手続きをしておいてください。

なお、提出書類については店舗によって求められるものが

違ってくるケースがあるのですが、

多くの場合で求められるのが

ここに挙げたようなものになります。

商品によっては営業許可や資格が必要なことがあるので、

その場合は書類を準備しておきましょう。

商材の写真は全てでなくても構わないので、1~2点ほど

代表的なものを用意しておきます。

仕入伝票は中国であればインボイスで輸入時の発送証明になるので

間違いなく具体的な内容を示すことができます。

事務所の写真に関しては細かく要求されるのですが、

実際にパソコンを使って仕事をしているとわかる内観、

そして事務所や仕事をしている場所がわかる

外観などが求められます。

他にも提出を求められた書類があればすぐに対応していきましょう。

提出書類が多いということはそれだけ提出審査も厳しく

副業程度では通らないということになります。

そして、用意した書類はアップロードを行います。

アップロードは後から項目が追加されていくこともあるので、

表示されたものを順次アップロードしていきましょう。

書類確認が終われば表示が「済」に変わりますが、

修正が必要であれば楽天からアナウンスが入ります。

ここまで完了したら5日~2週間かけて出店審査が行われ、

書類に不備があれば修正や再提出が必要になります。

無事に審査を通過すれば契約開始で課金も始まり、

店舗のIDとパスワードが楽天から発行されます。

契約開始=アカウントのオープン日、ということを

しっかり押さえておきましょう。

このように、楽天の場合は出店までに必要となる書類や

入力しなければならない項目は多いんですが、

非常に大きな市場であることは間違いありません。

自分のプライベートブランドでネット販売をしていく上で、

プライベートブランド感を演出しやすいことが楽天などの

テナント型の強みといえます。

Amazonだとまだテナント感は出しにくく、楽天の方が強い部分です。

最初にもお話ししたように、

AmazonにはAmazonのお客さん、楽天には楽天のお客さんがいるので、

新たな顧客獲得による売上アップが見込めます。

出店料はかかりますが、いきなり同時に展開していくのは大変なので

無理のない範囲で準備が整ったら楽天の出店を進めていきましょう。

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