こんにちは、寺田です。
今回は、中国輸入OEM完全攻略講座ということで、リサーチから販売までの13のステップ(前編)をお伝えします。
中国輸入OEMをこれから始めていきたい方、そしてプライベートブランド 販売を初めて取り組みたい方は、初めはどのような流れでやるのかわからないと思います。(そして、それを具体的に解説しているYoutuberもほとんどいません…)
そこで、今回は前編・後編に分けて詳しく解説していこうと思いますので、最後までぜひ読んでいただき、しっかりとマスターしていきましょう。
動画での解説講義
リサーチ~販売までの流れ13の手順
- ネタ探し(リサーチ)
- 市場分析
- ライバル分析
- 差別化検討
- 仕入先リサーチ(工場探し)
- 仕様書の作成
- ライバル商品の購入
- サンプル生産
- サンプルチェック
- 本発注(本生産)
- 商品カタログ作成
- 納品
- 販売(SEO対策)
今回は前編ということで、1~5までの流れを解説しようと思います。
ステップ1 ネタ探し
こちらの目的は、リサーチをするアテを見つけることです。具体的には、リサーチしてみたい商品をピックアップして候補リストを作成していきましょう。
注意点としては、まだアテの段階で良いも悪いもここではわからないので、すぐにボツにしないことです。とはいえ、初心者の段階でやらない方がいい商品があります。以下になりますので、あらかじめ除外しておきましょう。
- 電子機器商品
- 電源コードを使用する商品
- 知的財産権をっ侵害する商品(コピー品、キャラクター商品)
- 大衆向け商品(マス市場)
こちらは寺田式の商品戦略マップというものが ありまして、①~④に分けており、横軸が市場規模、縦軸が販売価格となっております。初心者の方はニッチな市場で販売単価が2000~3000円程度の④から始めるのがおススメです。
<初心者がリサーチするべき商品>
- 自分の得意ジャンルの商品
- 自分が興味を持てる商品
- ニッチ商品
- 検品がしやすい商品
商品例:ハムスターゲージ
ペットは犬猫が大半なので、それに比べると市場規模が小さく、でも着実に需要があるところを狙っていきましょう。
その他の例としては、麻雀セットです。大衆向けではなくニッチなところで興味のある商品を探しましょう。
<主なネタ探し方法>
Seller Sprite(セラースプライト) 商品リサーチ機能
私のYoutubeでも紹介しておりますが、Amazonのビッグデータを用いたキーワード・商品・ライバル分析ツールになります。こちらはリサーチとしても使うことができます。
商品リサーチというのを開くと詳細情報を記入できるようになっています。例えば、月の売上金額などの自分の探したい条件を入力すればそれに合ったものを見つけることができます。
セラースプライトについては過去の動画で解説をしておりますのでご覧ください。
Amazonドミノリサーチ
Amazonドミノリサーチとは、ライバルの取扱い商品から連鎖的に商品を見つけていく方法になります。
以上のツールを用いてネタ探しを行ったら、各ジャンルでリストを作成しましょう!
ステップ2 市場分析
市場分析は、掘り進めていく価値があるかを判断していく段階になります。
<やること>
- ネタ探しでリスト化した商品をAmazonで検索していく
- 利益が見込めるか判断する
- OKかNGか判断をして仕分ける
ここで、見るポイントをまとめました。
- 販売価格
- ランキング
- 直近月の販売数
- 仕入相場
- 利益/個
- 直近月の利益合計
ここで、寺田式市場分析の基準値があるので、具体的に見ていきましょう。
寺田式市場分析の基準値
- 販売価格:最低2,000円以上(1,500絵にかは上級者向け)
- ランキング:10000位以内(カテゴリによって変動あり)
- 直近月の販売数:Seller Spriteを使ってライバル商品リサーチを行う
- 仕入相場:販売価格の50%以下
- 利益/個:最低500円以上
- 直近月の利益合計:30万円以上
<仕入相場の考え方>
概算シミュレーション:利益率30%、FBA手数料20%の場合、仕入価格は50%となります。
販売単価が2,000円だとすると、
- FBA手数料:400円 (20%)
- 仕入価格:1,000円 (50%)
- 利益:600円 (30%)
概算1元=25円(コスト込み)だと、1,000円/25円=40元になります。つまり、利益から逆算して仕入価格の限度を把握しておきましょう。
仕入相場ですが、こちらの1688.comで見ていきましょう。
仕入相場の見方については、こちらの動画で詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
利益計算につきましては、この新FBAシミュレーターについて詳しく説明しておりますので動画をご覧ください。
動画でも解説しておりますが、赤枠のところに販売単価、仕入価格を入力していただきます。
ライバルの見るポイントを以下にまとめておきます。OKかNGかは数字で判断するようにしましょう!
- 利益/個:最低500円以上
- 直近3ヶ月の販売数
- 直近月の利益合計30万円以上
ステップ3 ライバル分析
ここでは、ライバルの強みと弱み、特徴を洗い出しましょう。
<やること>
- ライバルのカタログ内容を分析
- レビュー内容を分析 ←特にしっかりと確認しましょう
- 強みと弱み、特徴を洗い出す
具体的にはライバルのどこを見るのかですが、分析内容は以下の3つのポイントをしっかりと確認しましょう。
<分析内容>
- 競合の商品はどの部分で評価をされているのか
- なぜ選ばれているのか
- 競合の特徴は何か(材質、機能、具体的数値、寸法 etc.)
2のレビュー内容の分析ですが、レビューは以下の種類を確認しましょう。
<レビューの種類>
- GOOD(★4~5)→購入の決め手、感想
- BAD(★1~3)→改善要望、品質問題
カスタマーレビューの星1から3を一つ一つ読み込み、その商品の弱点・改善点を知っていきましょう。
逆に星4、5でその商品の強みも知ることができるので、それぞれ確認していきます。
考え方は、レビューから良い点、悪い点それぞれの声を拾ってまとめていき、良い点は商品に取り入れ、悪い点は改善して差別化を図るようにします。(=理想の商品)そして、その理想に近い商品をアリババで見つける、もしなければOEMをするという流れでやっていくと良いでしょう。
ステップ4 差別化検討
ライバルと同じ商品を出しても当然売れるわけがありません。ライバルと差別化した商品を出すとそこが強みになります。ですので、前述のライバル分析した内容を元に差別化ポイントを決めていきましょう。
<やること>
- 商品知識を身につける
- ターゲットを決める
- 差別化内容を決める
競合セラーと差別化する上で重要な3つのポイント
商品知識
- 商品の種類、用途、需要
- 購入者の特徴
- ライバルの販売規模
ターゲット
- 顧客層(年齢層、性別、趣味)
- 顧客ニーズ(商品を使う目的・悩み・何を得たいのか)
明確なターゲットを炙り出す方法は、楽天のレビューです。楽天のレビューは男女比率・年齢層・詳細な意見が書いていますのでご参考にしてください。
売れる根拠
- 自社商品の強み
- 選んでもらえる理由、仮説
ポイントは主観ではなく、客観的に判断することが大事です。
<OEMの差別化案>
- 外観デザインを変える
- 機能面を変更する
OEMの差別化案についてさらに詳しく解説している動画がありますので併せてご覧ください。
ステップ5 仕入先リサーチ(工場探し)
ここで、生産してもらえる工場を見つけていく段階となります。
<やること>
- 候補先の工場をピックアップ
- 精算条件などの問い合わせ
- 工場を選定する
それでは、OEMメーカーを見つける2種類の方法をお伝えします。
- 1688.com(アリババ):自分で工場を見つける
- 仕入代行業者のOEMサービス:代行に工場を探してもらう
1688.com(アリババ)
こちらは自分で工場を見つけていく方法になります。
ODMとやり方は一緒ですので、こちらの動画を参考にされてください。
1688.comでメーカーを探す方法は、下の写真の青枠の表記がメーカーとなりますので確認しましょう。(メーカーではなく代理店である場合があります。)
この時に、以下の4つのバランスが良い工場を選びましょう。
- 最低発注量(MOQ)
- 品質
- 原価
- レスポンス
そして<工場に聞くべき7つの質問>を確認していきます。
- 自社生産の商品か
- サンプル作成が可能か
- 納期
- 価格
- 最低発注量(MOQ)
- 不良が発生した場合の対応
- 日本(海外)との取引実績の有無
OEMでコストを下げる3つのコツをお伝えしますと、以下の3つがあります。
- 相見積もりをする→工場によって条件が異なる
- 金型が必要な商材はやらない→型枠をゼロから作るとコストが膨大になる
- ボリュームディスカウント交渉→まとめて発注し単価を落とす
終わりに
OEM完全攻略講座 リサーチから販売までの13ステップ 前編いかがだったでしょうか。今回はステップ1から5までの流れについてお伝えさせていただきました。手順を 踏んで 学んでいくことで、OEMのやり方が少しずつ わかってきたのではないのかと思います。
後編では実際に仕様書を作って、そしてどのように販売まで持っていくのか詳しく解説していきます。ぜひ後編の方も楽しみにしていただければと思います!
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