今回のこの動画では、AmazonのFBAを利用したときに発生する3つの手数料についてこの動画収録時点(2018年05月)で最新の情報をお伝えしていきます。
この手数料の料金については細かく変わっていきますが、発生する手数料については大幅な変更は滅多にありません。ですので、今回のこの動画を参考に、AmazonのFBAを利用した際に、発生する手数料について学んでいただければ幸いです。
Amazonを利用してプライベートブランド販売を進めていく上で、FBAを利用する場合が多いと多いです。
そもそもFBAとは?
FBAは、フルフィルメント by Amazonの略で、商品の保管処理、出荷、配送、返品に関するカスタマーサービスと売上拡大を支援するサービスです。
つまり、Amazonが僕たちに変わって、発送や返品、商品の保管を行ってくれるサービスです。
一方、自己発送(別称:FBM:フルフィルメントbyマーチャント)では、発送、顧客対応、商品の保管作業を全て自分で行います。
AmazonのFBAを利用するメリット
まずFBAを利用するメリットについてお伝えします。FBAを利用するメリットとしては以下の通りです。
Amazonプライム対象商品になる
Amazonプライム対象の商品は原則としてFBAに納品された商品です。FBAを利用することで、上記の画像のようなプライムマークが付きますので、Amazonプライム会員はお急ぎ便での配送が可能になります。
通常配送無料(一部覗く)
Amazonから商品を注文した場合、2000円以上なら離島、沖縄を除き、送料が無料になります。
検索上位に表示されやすくなる
Amazonでは9割のユーザーが検索キーワードを入力して商品を購入します。そのため、いかにして検索順位で上位表示をされるか?1つの肝となります。FBAに納品された商品は、この検索上位に表示されやすくなります。
カートボックスの獲得率が上がる
せどりをおこなっている方にとっては、非常に重要な部分なのですが、カートボックスを取得することで、同じ商品ページで相乗りをしていく場合の売上を左右する部分です。
商品ページに最短のお届け日を表示できる
FBAに納品することによって、Amazonのシステムで発送されます。したがって、商品ページにアマゾンのシステムで算出された最短のお届け日を表示できます。
決済方法が充実する
Amazonで利用できる決済手段を全て利用することができます。自己発送の場合は、クレジットカードかコンビニ決済か銀行振込しかつかえませんが、FBAの場合は代引きが可能です。
24時間365日対応
AmazonのFBAを利用すれば、年中無休、365日、24時間対応してくれます。ですので、通常の店舗やネットショップでは、自分自身が動かなければならないのですが、それをする必要なく、自分自身はきちんと休めます。
配送後のカスタマーサービスを請け負ってくれる
通常、不良品などは返品にて対応するケースが多いです。ですが、この返品作業はAmazonが請け負ってくれます。
ギフト対応を請け負ってくれる
Amazonでは納品書に金額を記載しないギフト対応を請け負ってくれるサービスがあります。
自己発送の場合は、メッセージにて顧客から要望があった場合対応しなければなりませんが、FBAの場合は、Amazonのシステムで対応してくれます。
初期投資・固定費は不要
通常自己発送を中心に物販をしようとすれば、在庫を保管するためのスペースや発送するためのスタッフなど固定費が発生します。ですが、AmazonのFBAに納品すれば、初期投資なし、固定費不要(すべて変動費、または保管手数料)にて対応してもらえます。
つまり、自前で配送サービスを行う事務所を設ける必要はないです。
1商品1点から請け負ってくれる
AmazonFBAを利用すれば、1点からFBAの納品を請け負って、上記のサービスを提供してもらえます。
AmazonFBAを利用するデメリット
AmazonのFBAを利用するデメリットは以下の通りです。
小口出品ではFBAを利用できない
小口出品では、FBAを利用できません。ですがもしあなたが月49点以上発送するのであれば、大口の方が手数料面で有利ですし、特に商品点数の多い中国輸入では、利用するメリットの方が大きいです。
自己発送に比べて手数料が高い
自己発送に比べてFBAでは出荷作業、配送作業、配送までしてくれるので手数料が高いという問題があります。
在庫保管手数料が取られる
当然ではありますが、Amazon倉庫のスペースの一部を利用させてもらいます。したがって、AmazonのFBAに商品を納品すると在庫保管手数料が取られます。
ですが、これを総合的に勘案しても、FBAを利用するメリットの方が大きいです。実際に中国輸入では1商品だけで1日あたり10件程度の発送があります。30日で300件の発送件数があるわけなので、大口会員になっておいた方が金銭面で特です。
また、現在のAmazonのSEOの状況から考えても、FBAに納品されている消費を明らかに優遇しています。よって、あなたが本気で中国輸入OEM/ODMに取り組むのであれば、絶対にFBAを利用すべきだと言えます。
つまり、現実的に使わない手はないと言えます。
手数料の内訳
続いて、手数料についての内訳を説明します。
Amazonで商品を販売する際、FBAを利用する場合と、自己発送を利用する場合とは手数料が異なります。
- FBAの発送の場合 販売手数料+FBA手数料
- 自己発送の場合 販売手数料+送料
販売手数料について(2018年5月地点)
Amazonの販売手数料は、出品カテゴリ毎に手数料が異なります。
最新の販売手数料についてはこちらのリンクよりご確認ください。
販売手数料8%のカテゴリーは以下の通りです。
- エレクトロニクス
- カメラ
- パソコン・周辺機器
- 楽器
- 大型家電
続いて、販売手数料10%のカテゴリーは以下の通りです。
- アクセサリー商品(エレクトロニクス・カメラ・パソコン)
- ドラックストア
- ビューティー
- スポーツ&アウトドア
- かー&バイク用品
- おもちゃ&ホビー
- ホームアプライアンス
- 食品&飲料
販売手数料15%のカテゴリーは以下の通りです。
- 本
- CD/レコード
- ビデオ・DVD
- TVゲーム(本体除く)
- PCソフト
- ペット用品
- 文房具・オフィス用品
- ホーム&キッチン
- DIY・工具
- 産業・研究開発用品
- 腕時計
- ジュエリー
- ベビー&マタニティ
- 服&ファッション&小物
- シューズ&バッグ
手数料45%のカテゴリー
- Kindleアクセサリー
このように、販売手数料を見ていくと、8%のカテゴリーを攻めるべきではないか?と思う方もいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
Amazonの商品の相場は、こうした販売手数料を加味した市場価格を形成します。したがって、販売手数料が低いからといって、攻めるべきという考え方は安易であると言えます。
FBA手数料について
FBA手数料は2通りの手数料に分かれます。
- 在庫保管手数料:(商品サイズと保管日数に応じた手数料)
- 配送代行手数料:(出荷作業手数料+配送重量手数料)
在庫保管手数料はAmazonに納品してから毎月取られていく手数料になります。ただし、自分で事務所を契約して発送するよりは安く済むケースが多いです。
在庫保管手数料を安く済ませるためには、1ヶ月分くらいの在庫を持っておいて、それ以降は追加発注で対応するという方法がお勧めです。
在庫保管手数料の計算の仕方
1月から9月の在庫保管手数料は以下の通りです。
- 7.8円×商品サイズ(cm3)/(10cm×10cm×10cm)×保管日数/当月の日数
- 9円×商品サイズ(cm3)/(10cm×10cm×10cm)×保管日数/当月の日数
よくある質問として、商品サイズは商品自体の大きさなのか、梱包状態の大きさなのか?ということですが、発送可能な梱包状態の大きさがこの在庫保管手数料で計算される商品サイズです。
在庫保管手数料の確認方法
在庫保管手数料の計算はいちいちやっているとめんどくさいです。そのため、僕自身はペイメントの部分からトランザクションをクリックしていただき、
としていただくと、上記のように手数料が掲載されます。
長期保管手数料について
長期在庫保管手数料というものがあります。Amazonでは年に2回在庫一掃チェック日程というものがあります。
2月15日と8月15日がこの在庫一掃チェック日程なのですが、半年間の間にさばけていない商品があった場合、保管手数料が一気に上がります。
例えば、1月10日にAmazonに納品したとして、この2月15日から8月15日期間を跨いだ8月16日からは一気に在庫保管手数料が上がり(長期在庫保管手数料が取られ)ます。
長期保管手数料の対象
保管期間が6ヶ月以上の商品が対象で、1000cm3単位で請求されます。
- 6ヶ月~12ヶ月未満の場合87円×(在庫の体積cm3)/(1000cm3)
- 12ヶ月以上の場合、174円×(在庫の体積cm3)/(1000cm3)
となります。
この長期保管手数料は在庫保管手数料に上乗せされて取られます。
したがって、不良在庫については、半年以内に捌くか、返送して自宅または事務所に保管しておくか、破棄をするという流れになります。
返送手続き、所有権の放棄についての手数料は以下の通りです。
続いて、
商品区分についてお伝えします。
Amazonでは、梱包状態の大きさによって下記のように商品区分が3つに分かれます。この3つの商品区分によって配送手数料が変わります。
(Amazonヘルプより引用)
この3辺のいずれかの数値、または、大きさが1cmでも長くなってしまうと、大型商品になってしまうケースがありますので注意が必要です。
配送代行手数料について
配送代行手数料については、以下のように区分されます。
こうした数値を確認すれば、商品に対するFBA料金を割り出せますが、全てを利用するのは面倒です。ですので、FBA料金シュミレーターを利用します。
この出品手数料、および、FBA手数料という部分が今回解説した内容にあたります。
FBA料金シュミレーターの使い方について
FBA料金シュミレーターの使い方についてはこちらの動画でお伝えしていますので、ご確認ください。
コメントを残す