今回のテーマは「Amazonスポンサーブランド動画広告の動画制作発注の流れを完全解説」になります。
動画広告の出稿にあたって、実際に動画を作る必要がありますが、その「動画広告の作り方」についてご紹介します。
そして、外注さんを使った場合のクラウドワークスでの依頼の仕方、テンプレートを含めて、今回の動画で徹底的に解説をしていきます。
最後までご覧頂くことで、まだ動画広告を使ったことがない方、動画の作り方が分からない方も“自分で作れるようになる内容“ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。
動画での解説講義
Amazonブランド動画広告とは?
まず「Amazonブランド動画広告とは?」ですが、これから動画広告を使う方も多いと思いますので、ここで概要についてご紹介します。
Amazonブランド動画広告というのは2020年12月からスタートした新たな広告サービスのことです。
元々、Amazonスポンサープロダクト広告というものがありますが、今までの広告はAmazonの検索画面の上部分に優先的に出てくるものでした。
ですが、新たに「動画広告」サービスが始まり、検索結果の間に商品説明をする“動画広告“が出せるようになりました。
このように横長の大きな画面にすることも可能で、動画広告が自動で動くようになります。
この中には「A」「B」「C」と分かれていますが、「B」の所で実際に動画広告が動き、商品説明を自動的に開始してくれます。
「A」の所で「こんな商品ですよ」という画像がありますが、「A」の画像をクリックすると商品ページに飛ぶようになっています。(「C」は音声の「オンオフ」です)
こちらの詳しい解説については、以下の動画「Amazon広告新機能!スポンサーブランドビデオ(動画)広告について徹底解説」がありますので、ぜひご覧下さい。
また、動画広告の「アニメーション動画」についての作成方法は、以下の動画で解説をしておりますので、併せてご覧下さい。
今回は「通常の動画広告の作り方」ということで、もう少し全体的な動画広告の説明をしていきたいと思います。
スポンサーブランド動画広告 動画制作の発注方法の流れ
次に「スポンサーブランド動画広告 動画制作の発注方法の流れ」について解説をしていきます。
動画制作の発注方法4つのステップ
- 台本作成(構成作成)
- 撮影・素材集め
- 声優(ナレーター募集)
- 編集依頼
大まかにこちらの4つのステップがあり、1つ目は「台本作成(構成作成)」として「どんな感じの動画にするのか?」を決めていきます。
2つ目は「撮影・素材集め」となり、3つ目に「声優(ナレーター募集)」、4つ目に「編集依頼」という形になります。
ここでご自身で動画を作れるという方は作って頂いて大丈夫ですし、全て賄うのか、一部分だけ外注さんを使うのか、全て外注さんに任せるのかなどは自由です。
ご自身に合ったパターンでやって頂ければと思いますし、予算が少ない場合は安くしていくことも可能ですので、1つずつ解説をしていきます。
1.代本作成
15秒から30秒程度の動画のための台本を作成する
【作成方法】
自作または外注(必ず外注する必要はない)
ステップ1の台本作成ですが、こちらの台本は「15秒から30秒程度の動画」にしていきますが、そこまで長くなくて大丈夫です。
12秒の動画でも良いですし、15秒程度で留めて頂いて、もう少し商品で推したい部分がある場合でも「長くても30秒以内」に収めると良いです。
まずは大体の秒数を決めて頂いて台本を作成しますが、作成方法は「自分で作る(自作)」か「外注」かの2種類の方法があります。
作成方法は必ず外注さんに任せる必要はないので、自分で作ることも出来ますので、その点を踏まえてた上で続きをご覧下さい。
おすすめの台本の流れ
商品画像の構成の流れと同じ
→商品画像や商品の仕様、説明文を台本の形式へ起こす
「おすすめの台本の流れ」ですが、こちらは「商品画像の構成の流れ」と同じで結構です。
Amazonで商品ページを作る際に「7枚の画像」を載せていきますが、商品の売れている要素・特徴などを記載していきます。
台本もその構成と同じで大丈夫で、動画だから凝ったものや特別なことをするではなく、「商品ページの内容に沿った動画」にして頂ければOKです。
そして、「商品画像」や「商品の仕様、説明文」を台本形式に起こすようにして、短い動画ですので“ショートバージョン”にする感じです。
構成内容
- 商品名(動画広告の仕様上により冒頭に商品を持ってくることを推奨)
- お悩み解決orターゲット訴求
- 特徴
- ベネフィット(商品を利用した未来)
構成内容としては「商品名」「お悩み解決orターゲット訴求」「特徴」「ベネフィット」など、大体このような要素があります。
「商品名」は入れる必要があり、動画広告の使用上でも必要ですし、冒頭に「商品」と「商品名」が最初に来るようにすることをお勧めします。
あとは「こういう人向けですよ」「こういう部分で困っていませんか?」などの訴求をして、自分の商品の特徴を述べていきます。
そして、「ベネフィット」でこの商品を買うことで「どういう未来が待っているのか?」を伝え、いわゆる「ダイエット器具などのTVショッピング」の“簡易版”という形です。
構成例
- 「〇〇を解決する(特徴を一言で)XXXX(ブランド名+商品名)が登場しました。」
- 「このXXX(ブランド名+商品名)は、あなたの〇〇というお悩みや〇〇をしたいというニーズを解決する商品です。」
- 「XXX(ブランド名+商品名)は、XXX加工、XXXを改良することによってXXX力を強化しました。」
- 「さらに、◯◯◯だから、△△△にも安心!XXXX(ブランド名+商品名)で◯◯◯を解決しましょう!」
例えば構成例としては、「〇〇を解決する「XXXXブランドのXXX」という商品が登場しました。」という所から始まります。
次に「このXXX(商品名)は、あなたの〇〇というお悩みや〇〇をしたいというニーズを解決する商品です。」と続きます。
そして、「XXX(商品名)は「XXX加工」や「XXXの改良」をすることによって、「XXX力」を強化しました。」など“自分の商品が優れている所(特徴)“を伝えます。
「さらに◯◯◯だから、△△△にも安心!」「XXXX(ブランド名+商品名)で◯◯◯を解決しましょう!」という感じのストーリーに出来ると理想的です。
台本事例
次に「台本事例」ということですが、こちらの「おねしょズボン」を使って見ていきたいと思います。
おねしょズボン
- 「小さなお子様のおねしょ問題を解決する綿100%の〇〇(ブランド名)おねしょ対策ケットが登場しました。」
- 「このおねしょ対策ケットは3歳から5歳のお子様を対象に中地にラミネート加工を施した3層構造で、おねしょでお布団が濡れてしまう!そんな悩みを解決します。」
- 「さらに、この〇〇(ブランド名)のおねしょ対策ケットは、お子様の肌を優しく包み込む設計となっており、”腹部への腹巻加工””肌触りの良いパイル生地”を採用し、」
- 「お子様の心地よい眠りをしっかりとサポート!〇〇(ブランド名)おねしょ対策ケットで親子で健やかな毎日を過ごしましょう!」
おねしょズボンの場合はこのような台本が作れますが、基本的にこの構成があれば、大体どの商品でも台本が作れるかと思います。
必ず“自分の商品の特徴“はあるはずなので、その部分を盛り込んで頂くという形になります。
ポイントとしましては「目安150字から300字以内」という所で、これぐらいの文字数で収まっておくと良いかと思います。
【台本を外注する場合】クラウドワークスでライターを募集
ここで台本を外注する場合、「クラウドワークス」の方でライターさんを募集していきます。
クラウドワークス(またはランサーズ)などのクラウドソーシングサイトですが、ここでは安い値段で「デザイン」「ライティング」「開発」「業務委託」などが依頼できます。
クラウドワークスの依頼方法
クラウドワークスのカテゴリー
・ライティング・記事作成
⇒記事・WEBコンテンツ作成
(母数は多い)
・セールスコピー・セールスレター
(母数は少ないがクオリティ重視の場合)
・その他(ライティング)
(無難)
のいずれかから選択
台本を発注する場合のクラウドワークスの依頼方法ですが、カテゴリーの方に移動して「ライティング・記事作成」から「記事・WEBコンテンツ作成」という所を選択します。
もしくは「セールスコピー・セールスレター」や「その他(ライティング)」のいずれかを選択するのが無難です。(3つのいずれかを選べばOKです)
また、「台本作成募集用テンプレート」については、動画の概要欄にサンプルを記載しておりますので、こちらを参考にライターさんを見つけてみて下さい。
依頼時のポイント
求めるスキル:台本作成
お支払い方法:固定報酬制
人数:1人
予算:指定する 5000円未満
募集期限:3日後~7日後がおすすめ
依頼時のポイントですが、求めるスキルは「台本作成ができる」、お支払い方法は「固定報酬制」、人数は「1人」で良いかと思います。
予算としては指定する形で「5000円未満」ぐらいで依頼が可能で、募集期限は「3日後~7日後」がおすすめです。
2:撮影・素材集め
ステップ2は「撮影・素材集め」となりますが、台本づくりの後に「素材集め」と「撮影」が必要となります。
素材
- 商品ページ作成に使用した画像素材を利用(画像加工前の画像があると良い)
- スマホで自分で撮影する
- アリババの仕入先から動画素材の再利用の許可をもらう
- 画像撮影時に動画素材も合わせて撮影
まずは「素材」として、商品ページ作成に使用した画像素材(商品画像)を利用しますが、基本的には「加工前の画像」を使っていけるとベストかと思います。
Amazonに載せている商品画像は「文字が入っている画像」ですので、商品ページを作るのに使用した“素材画像”を用意して下さい。
ですが、動画用に用意しても結構ですし、その場合は「スマホで自分で撮影」をするなどでも結構です。
他にも「アリババの仕入先」から動画素材の再利用の許可をもらったり、画像撮影時に「動画素材」も合わせて“外注さんに依頼する”というやり方もあります。
動画で撮影すべき内容
・全体が分かる動画
・商品の特徴(2パターンから3パターン程度)
・利用シーン(2パターンから3パターン程度)
それぞれ30秒から1分程度の素材があれば良い
動画で撮影すべき内容については「全体が分かる動画」と「商品の特徴(2~3パターン)」と「利用シーン(2~3パターン)」が必要です。
それぞれ「30秒から1分程度」の素材があればOKで、それら動画素材をカットして使っていくという形になります。
外注する際の依頼相場
・モデルを利用するか?
・ロケが必要か?
・撮影スタジオが必要か?
・物撮りのみで良いのか?
で異なる
外注する際の依頼相場ですが、「モデルさんを使うのか?」「ロケが必要なのか?」「撮影スタジオを使うのか?」「物撮りのみで良いのか?」などで当然ながら異なります。
「どこまでその商品をこだわっていくのか?」という所によりますが、ポイントとしては以下のようなものがあります。
ポイント
画像を撮影する場合セットで
動画の撮影を依頼することを推奨
セットで依頼すれば画像撮影
+5000円から1万円程度で対応可能
ポイントですが、「画像を撮影」する場合はセットで「動画の撮影」も依頼することを推奨しています。
カメラマンを外注さんとして雇う場合、将来的に「動画広告」を考えるのであれば、セットで動画撮影も依頼しておくと良いです。(+5000円から1万円程度で対応可能)
別々で依頼をすると「日程」や「撮影商品の配送料」など余計に金額・手間がかかりますので、今後「動画広告」を出す予定がある場合はセットで依頼することをおすすめします。
物撮りのみの場合
・カメラマンの自宅などで撮影が可能な場合
5000円から10,000円程度で可能
・ロケやスタジオ撮影が必要な場合
カメラマン代10,000円+交通費
ロケの場所代
(スタジオの場合1時間あたり3000円から10,000円程度)
3時間程度
合計3万円から5万円程度
物撮りのみの場合ですが、カメラマンの自宅などで撮影可能な場合「5000円から10,000円程度」で依頼が可能です。
また、ロケやスタジオ撮影が必要な場合は「カメラマン代10,000円+交通費」に加えて「ロケの場所代」が掛かってきます。
ロケがスタジオの場合は「1時間あたり3000円から10,000円程度」を3時間程度となり、合計で「3万円から5万円程度」になってきます。
モデルが必要な場合
・モデルとスタジオが手配できるカメラマンと契約する
(画像のデザイン加工、動画編集込みで出来る方と契約するとベスト)
・カメラマン代10,000円+交通費
ロケの場所代(スタジオの場合1時間あたり3000円から10,000円程度)
3時間程度
モデル代(10,000円~30,000円)+交通費
・合計5万円から7万円程度
次にモデルさんが必要な場合は「モデルとスタジオの手配」が必要になりますが、「画像のデザイン加工」「動画編集」込みで出来るカメラマンと契約できるのがベストです。
カメラマン代で「10,000円+交通費」で、ロケの場所代はスタジオの場合は1時間あたり「3000円から10,000円程度」を3時間程度です。
モデル代もキャリアなどで異なってきますが、「10,000円~30,000円+交通費」で、合計で大体「5万円~7万円程度」になってきます。
また、カメラマンさんに依頼する際は1商品ではなく、複数商品で一気に依頼した方が時間・お金などを節約することが出来ます。
クラウドワークスで依頼する際は「ECサイト・ネットショップ構築>商品登録・商品撮影」という項目がありますので、こちらから依頼して頂けます。
写真や動画を依頼する際は「写真・画像・動画>写真撮影」という項目があるので、こちらを使って頂けます。
3:声優・ナレーターをクラウドワークスで募集する
ステップ3は「声優・ナレーターをクラウドワークスで募集する」という部分になります。
基本的に動画広告上では最初は「音声がオフ」の状態になっていますが、中には「音声をオン」にして聞く方もいます。
その際に「声優さん」「ナレーター」の声も入れておきたいという場合は、クラウドワークスで募集をしていきます。
相場価格
200文字から300文字程度の
ナレーションで2000円~3000円程度
(声優の時給単価1000円~1500円・応募・収録・レンダリング)
合計で2時間から3時間程度
相場価格ですが、大体200文字から300文字程度のナレーションで「2000円~3000円程度」が相場です。
これは声優さんの時給単価が「1000円~1500円」に加えて、「応募」「収録」「レンダリング」などの時間も含むからです。
ですので、合計で「2時間から3時間程度」となるので、相場価格は「2000円~3000円」ぐらいになります。
声優さんをクラウドワークスで依頼する場合は、「音楽>声優・ナレーション製作>声優・ナレーション」という項目がありますので、こちらを選択して依頼してみて下さい。
また、「声優・ナレーター募集用テンプレート」に関しても、動画の概要欄に用意しておりますので、ぜひ併せてご覧頂ければと思います。
4:動画編集
ステップ4は「動画編集」ですが、ご自身で動画編集ができる方は自分でやって頂いて結構です。
ですが、もしやり方が分からないという方は「台本・ナレーションの音声データ・画像」または「動画素材がある状態」であれば依頼が可能です。
これまでの「ステップ1~ステップ3」の素材などを用意して頂いた上で、ステップ4の「動画編集」を外注さんに依頼するようにして下さい。
相場価格
- 簡単なアニメーションの場合 8000円から12000円程度で可能
- テンプレートに沿ったアニメーションを使用する場合、15000円から30000円程度で可能
- 複雑なオリジナルアニメーションを利用する場合は10万円以上
- 専門業者に発注(※1商品につき月商500万円以上の商品のみ検討)
相場価格ですが、簡単なアニメーションの場合は「8000円から12000円程度」、テンプレートに沿ったアニメーションを使う場合は「15000円から30000円程度」が必要です。
さらに複雑なオリジナルアニメーションを利用する場合は「10万円以上」が必要になります。
複雑なオリジナルアニメーションの場合、専門業者に発注をしますが、その際は「1商品につき月商500万円以上の商品のみ」を検討していく形が良いです。
ですが、なるべく安価な形で収めていく方が“いろんな商品の動画作成が可能“となりますので、そのパターンをおすすめします。
簡単なアニメーションの場合の発注の流れ
簡単なアニメーションの場合の発注の流れですが、「画像」「映像素材」「ナレーション素材」を元にクラウドワークスで動画編集者に依頼をします。
簡単なアニメーションを依頼する場合は、「写真・画像・動画>動画作成・動画制作」という項目がありますので、こちらから依頼をしてみて下さい。
こちらに関しても「動画編集募集用テンプレート」を動画の概要欄に用意しておりますので、ぜひ併せてご覧下さい。
まとめ
- 台本作成(構成作成)⇒商品画像の構成の流れと同じで良い(目安150~300字)
- 撮影・素材集め⇒画像+動画撮影のセット依頼で単価を下げることが可能(自撮り可)
- 声優(ナレーター募集)⇒200~300文字程度で相場価格2000円~3000円程度
- 編集依頼⇒簡単 8000円~12000円程度、テンプレ 15000円~30000円程度、複雑 10万円以上
今回は「Amazonスポンサーブランド動画広告の動画制作発注の流れを完全解説」をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
自分で考える所がありますが、ある程度1商品でき上がれば“使い回し”をしたり、”内容を少し変えていく”程度でいけるかと思います。
ですので、最初の1商品だけビシッと決めて頂ければ、スムーズに今後2商品目以降を依頼できるかと思います。
過去の動画広告のアニメーションや概要欄などを含めて、実際に撮影する際や動画広告を載せる際に振り返ることをおすすめします。
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