近年の若者は、出世意欲がないと言われている。
AI 、フィンテック、IoTの情報通信革命の時代が到来しているとわかっていても、
彼らは親を安心させたいがために、親や親戚が望んでいるような地元の銀行、公務員、大企業に就職を進めようとする。
結果、とりあえず就職はできたから親や親戚は安心しているし、
飲み会や合コン、地元での友人からは「安定だね」と言われ、
自分の選択は間違ってなかったと確信は持てる。
でも、別に今の仕事に興味があって就職したわけではない。
親からの無言のプレッシャーと世の中の雰囲気、
周りからの同調圧力で決めた就職先の一つに過ぎない。
幸い、同期との仲も良く、そこまで仕事が苦痛すぎるというわけではないが、
別に今の仕事が好きであるというわけではなく、たまにふと
「俺はこのままで大丈夫なのだろうか?」
と心の焦りを感じてしまうことがあるし、
「何となく仕事にやる気が出ない」
という日も少なくない。
今、こうした「なんとなく仕事」のやる気が出ない
仕事にあまり興味が持てないというゆとり世代の若者が急増している。
彼らは、かつての80年代、90年代のように右肩上がりで年収が上がってき、
豊かになることを諦め、現状維持の安定を望む。
こうしたゆとり世代の若者のことを「さとり世代」と呼ぶらしい。
確かに、バブルの後に生まれ閉ざされた20年を生きた
若者にとって今の時代を生きる処世術が身についた結果なのかもしれない。
しかし、
あなたはふと思うはずだ。
自分の人生はこのままでいいのだろうか?
漠然とした不安があなたの頭の中に一瞬浮かぶが、
とりあえず今日の業務で不安をかき消す日々を
送っている人は少なくないはずだ。
ただ、こうした「さとり世代」の会社員のなかで、
今ある変化の兆候があわられはじめているという。