AmazonOEMどのようなブランド名をつけたら良いのか?ズバリお答えします210224_001.png)
今回のテーマは「AmazonOEMどのようなブランド名をつけたら良いのか?ズバリお答えします!」についての解説です。
いざプライベートブランドを始めてみようとなった時、1番最初にぶち当たる壁が「どのようなブランド名をつけたら良いのか?」になります。
いろんな発信者の方がいますが、ブランド名の付け方について解説をしている方はほとんどいません。
このブランド名も実は適当に付けているわけではなく、”注意しなければいけないポイント”が存在するので、なかなか聞きにくい質問だと思います。
1番疑問に思う所だと思いますので、その辺りをこちらの記事で詳しく解説をしていきます。
動画での解説講義
そもそもプライベートブランド(自社ブランド販売)とは?
まず、そもそも「プライベートブランド(自社ブランド販売)とは何か?」という所があります。
例えば、セブンイレブンが「セブンプレミアム」、イオンが「トップバリュー」というブランドを掲げていますが、コンビニに行くとよく見かけるのではないでしょうか。
このセブンプレミアムが「ローソンで置かれているのか?」「スーパーで置かれているのか?」というと置かれていません。
つまり、”セブンイレブンにしかないブランド”ということで、「このブランドがいいな」と思えば、セブンイレブンにしかお客さんを”がっちりとホールド”していくことが可能です。
しかもメーカーさんは色んな広告費・人件費を掛けていますので、「原価が100円のところを300円で売らないといけない」ということになります。
しかし、プライベートブランドの場合、物は同じですが広告費をかけずに安く物自体を作ることが出来ます。(「集客ができている状態で中間業者を省くこと」でコスト圧縮)
すると「300円で売っていた物を250円で売れる」となりますので、お客さんからすれば「元は同じだから良いかな」という形になります。
ですので、プライベートブランドというのは”小売店主体のブランド”という位置づけになります。
Amazonでのプライベートブランド商品とは?
次に「Amazonでのプライベートブランド商品とは?」ですが、今ではプライベートブランドばかりになってきました。
- 例:ブランド名:LEEPWEI(販売者数1・このブランドのみ
例えばこちらのLEEPWEI(リープウェイ)というプライベートブランドですが、販売者数が「1ブランドのみ」となっています。
この商品の「特商法(特定商取引法に基づく表記)」の部分を見てみますと、セラーさん1人が販売をしています。
この商品自体は中国人セラーの方が販売していますが、基本的にAmazon内でのプライベートブランドはネットで検索してもヒットしません。
さらに”Amazonのみでの販売かつ1人のみ”というのがAmazonのプライベートブランド商品の特徴です。
なぜ自社のプライベートブランドで販売する必要があるのか?
次に「なぜ自社のプライベートブランドで販売する必要があるのか?」という話になります。
Amazonでは特殊ですが、「同じ商品を同じところで販売しよう」となってしまいがちで、”物は一緒でもブランドが違えば違う商品”ということになってしまいます。
そうなると「別ページで販売する」ということになるのですが、以下のような理由が挙げられます。
- 相乗り対策に必要
- 商標を取得することができる
- 商標を取得すればAmazonブランド登録が可能になる
- Amazonブランド登録ができればスポンサーブランド広告・Amazon Vineプログラムへの参加が可能に
- 売上と利益が安定する⇒売上を上げるための好循環が生まれる
当然ながら自分の商品ページにたくさんライバルが参入してくると”相乗り”になって、価格競争になってしまいます。
ですので、相乗り対策として「プライベートブランドとして販売する必要」があります。
あとは「ブランド名で商標を取得することが可能」ですので、商標を取得すれば「Amazonブランド登録が可能」となります。
さらにAmazonブランド登録をすれば「スポンサーブランド広告・Amazon Vineプログラムへの参加が可能」などのメリットがあります。(注意:ブランド登録をしなければ販売できない訳ではありません。)
要はプライベートブランドとして出すことで、「売上と利益が安定的に最大化していくことが出来る」ということです。
「Amazon✕中国輸入OEM相乗り対策」に関しては、もう少し詳しく以下の動画で解説をしておりますので、ぜひご覧頂ければと思います。
ではどのようなブランド名をつければ良いのか?
では、このような前提を踏まえた上で「どのようなブランド名をつければ良いのか?」ですが、ポイントは以下となります。
ポイント
- 他社が商標登録をしていないこと(必須)
- 一般用語や普通名称でないこと(必須)
- わかりやすく、読みやすい(任意)
ブランド名の付け方のポイントとしては、必須項目として「他社が商標登録をしていないこと」「一般用語や普通名称でないこと」、任意で「わかりやすく、読みやすい」となります。
1番は「他社が商標登録をしていないこと」で、商標登録しているブランド名とかぶらないというのが大切です。
仮に自分が付けたいブランド名を付けて販売をしていて、実はそれが商標登録されているブランド名だったとします。
そのブランド名で自分が商品を販売していた場合、元々ブランド名を使っていた方からすると「商標権の侵害」となり、商品販売を停止せざるを得なくなります。
ですので、ブランド名で気をつけることは「他社が商標登録をしているブランド名は出来るだけ避けなければいけない」ということです。
1:他社が商標登録をしていないこと
では「他社が商標登録していないか?」を確認する方法ですが、特許情報プラットフォームの「J-Plat pat」を使っていきます。
赤枠の部分にブランド名を入れて、他社が商標登録をしていないかをチェックしていきます。(ヒットすれば、そのブランド名は出来るだけ避けたい)
2:一般用語や普通名称でないこと
理由:
一般用語や普通名称は
商標の審査にて拒絶理由となる
例:JAPAN、東京、田中、バナナなど
次に「一般用語や普通名称でないこと」という所ですが、理由としては「商標の審査の段階で落ちてしまう可能性が高い」からです。
例えば「〇〇JAPAN」のJAPANは一般用語になってしまうので、これで商標というのは取ることが出来ません。
他にも「東京」「田中」「バナナ」などの一般用語・普通用語を入れていると、普通に商標審査に落ちてしまう可能性が高いので付けないという所です。
出願しても登録にならない商標
- 自己と他人の商品・役務(サービス)とを区別することができないもの
- 公共の機関の商標と紛らわしい等、公益性に反するもの
- 他人の登録商標や周知・著名商標等と紛らわしいもの
ここで「出願しても登録にならない商標」についてですが、1つ目に「自分と他人の商品・役務(サービス)とを区別できないもの」ということで、紛らわしいものは避けるようにして下さい。
2つ目に「公共の機関の商標と紛らわしい等、公益性に反するもの」で、普通に見て公共のものだと勘違いしてしまうものは避けないといけません。
そして、3つ目に「他人の登録商標や周知・著名商標等と紛らわしいもの」というのは、登録できない可能性が高いのでご注意下さい。
特許庁のホームページの方にも「出願しても登録にならない商標」というページがありますので、こちらも参考にしてみて下さい。
3:わかりやすく、読みやすい(任意)
わかりにくい 読みにくい悪い例:
ヴャフォティーシャビャンヴォー
ヴォルティスフォルツァウァンヴィレッジ
ポイント3つ目として、任意ですが「わかりやすく、読みやすい」というブランド名を付けることをオススメします。
逆に「わかりにくい、読みにくい」例ですが、「ヴャフォティーシャビャンヴォー」「ヴォルティスフォルツァウァンヴィレッジ」などです。
ポイント
「ヴォ」「ビャ」「ウィ」「キュ」「ショ」
拗音(ようおん)と
促音(そくおん)を避ける
ポイントとしては「ヴォ」「ビャ」「ウィ」「キュ」「ショ」のような、拗音(ようおん)や促音(そくおん)を避けるようにしましょう。
自分でも読めない、あまりにも読みづらいブランド名というのは注意したい所です。
どうすれば自分のイメージにあったブランド名が作れるのか?
ここで「どうすれば自分にイメージに合うブランド名が作れるのか?」という話ですが、まず”他人のブランド名とかぶらない“というのが1番です。
その上で「自分がイメージしているブランド名」があると思いますので、その上でのポイントがこちらになります。
ポイント
自分が出品を予定しているジャンルの
商品の英語やイタリア語・フランス語
などで造語を作る
ポイントとしては「自分が出品を予定しているジャンルの商品の英語・イタリア語・フランス語などで造語を作る」というものです。
1番簡単なのは“造語を作る”ということで、このやり方で商標を通しやすくなります。
例1 ホーム&キッチン系のブランド名を作りたい
快適な枕⇒(英語に翻訳)
Comfortable pillow
造語へ⇒カンピーロウ campillow
例えば、「ホーム&キッチン系のブランド名を作りたい」という場合、「快適な枕」という発送からこれを”英語に翻訳”をします。
すると「Comfortable pillow」となりますので、これを造語に簡略していって「カンピーロウ(campillow)」とすることが出来ます。
例2 スポーツ&アウトドア系のブランド名を作りたい
足が速い馬(英語に翻訳)
Horse with fast legs
造語へ
⇒ホーハーレッグス Horhorlegs
⇒ブランド名ができたら商標登録
されていないか検索して調べる
2つ目の事例としましては、「スポーツ&アウトドア系のブランド名を作りたい」となった時、「足が速い馬」をこちらも”英語に翻訳“します。
すると「Horse with fast legs」となりますので、これを造語にして「ホーハーレッグス Horhorlegs」となります。
そして、ブランド名が出来たら、これを「商標登録されていないか?」を検索して調べるようにしましょう。(ヒットしなければ、通りやすい)
では、こちらのブランド名の作り方を「実演動画」として作成をしておりますので、参考にしてみて下さい。
実演動画
まずは先程紹介をした「J-Plat pat」の方で、検索窓の所に「ブランド名」を入れて「全部」で検索をしてみます。
そうすると「2件該当しました」ということで、中身は上記の画像のように表示されました。
区分でいくと「20」「24」で同じ会社が商標登録をしています。
さらに詳しく見ますと、「文字商標」として商標登録をしていることが分かりました。
このように「既に商標登録されたものを自分のブランド名にするのは避ける」ようにして下さい。(知的財産違反の可能性があり、ブランド名で取れない可能性が高い)
次に例で紹介をした「campillow(カンピーロウ)」で検索をかけてみます。
すると検索結果は「0」でしたので、このブランド名であれば商標は取りやすいということになります。
このように自分で考えた造語を検索して「ヒットしないもの」で商標登録の申請を進めてみて下さい。
まとめ
- 他社が商標登録していないブランド名を造語で考えるのを推奨
- 商標検索はJ-Plat Patを利用する
- 一般用語や普通名称を使わない
- 英語、イタリア語、フランス語などに変換して造語のヒントにする
今回は「AmazonOEMどのようなブランド名をつけたら良いのか?ズバリお答えします!」をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
ポイントとしましては「商標を侵害しないブランド名を造語で作る」という所に注意をしながら決めることが大切です。
日本語をそのままよりも英語・イタリア語に近いものにした方が”ブランドっぽさ“が出てきますので、1つの参考にして頂ければと思います。
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